ceciliaのブログ

小さなつぶやき!

「John &Yoko」展に行ってきた。

11月12日、六本木にあるソニーミュージック六本木ミュージアムにジョンとヨーコの展覧に行ってきた。

六本木駅から歩いて7分、静かな街にひっそりとあったミュージアム

f:id:ceciliachan:20201120182342j:plain

ジョンの歌声があちこちから聞こえており、ヨーコと過ごした数々のビデオが上映されていた。

 

ジョン・レノン生誕80年 没後40年

40年前私は子育てで忙しい中聞いたこのニュース。ニューヨークでジョンが死んだ! その衝撃は今も忘れられない。ジョンのいないこの世界がなんと見すぼらしいと感じたか。そして、Johnのいるあの世はそんなに悪いところでもないんだ。Johnがいるなら・・・

しかしやりきれない思いで何日も何日も暗い気持ちで暮らしたあの頃が蘇った。

 

イマジン「想像してごらん すべての人々が 平和な暮らしを送っていると 想像してごらん 国なんかない世界を・・・」

この歌から、世界に平和が訪れると本気で思っていたあの頃。

ジョン・レノンはその頃アメリカで精力的に社会運動やパフォーマンスを繰り広げていた。

『「WAR   IZ  OVER」戦争は終わった もしそれを望むなら」』と世界主要12都市に広告板やポスターを掲げ、音楽で世界中に訴えていた。

その後長男ショーンが産まれると育児に専念。「ロックンロールより子育てのほうが何倍も芸術的だよ」と話していた(湯川れい子談)。

 

ジョン・レノンは「人種・文化・思想・性別が隔てていた壁を取り払う事を自らの行動で示し、カリスマとなって行った。」

バックにはヨーコの影響は多大だったと思う。むしろ先導されている時期もあったのではとこの展覧を見て思った。

イマジンという曲の「想像してごらん」という声かけはヨーコから発せられた言葉だった。後に2人の曲として世の中に示したということであった。

 

白い外観の豪邸に2人は住んだ。その1階の広い部屋でジョンが「イマジン」を白いグランドピアノで弾き、歌っていた。ヨーコが暗かった部屋の大きな窓を一つ一つゆっくり開けていく。曲は続く。全部開け終わった時部屋は太陽が差し込み明るくなり、歌っているジョンの隣にヨーコは座る。

曲が終わり、ジョンがうっとり余韻に浸り、少ししてヨーコの顔を見る。目を合わした2人が少し数秒真顔で静止し、その後2人のどちらからともなく顔をクシャッとさせ、キスをする。

美しい忘れられない瞬間だった。私にとってこの展覧の一番の感動場面であった。

 

アメリカではあの頃、ジョンレノンにその行動を監視するFBIが数人付き纏っていたとか。戦争を否定されたくなかったニクソン大統領。怖しい国なのであろうか?

人種差別を当たり前とするトランプ大統領にもし、ジョン・レノンが会ったら何と言うのだろうか・・・

そんなことを考えながら、地球はなんと貴重な人物を失ったのか、ジョンのいない世界のなんと精彩を欠いていることか、絶望に近い地球となっていることを40年ぶりに改めて痛感して帰路についた。