ceciliaのブログ

小さなつぶやき!

最近考えていること。

先程、介護をしている78歳の友人から3ヶ月ぶりくらいになろうか、電話があった。

介護現場の実情と介護職の質の悪さを嘆いていた。私も有料老人ホームで働いているので、気持ちはよくわかり「そうだ、そうだ」という嘆きに似た会話で終始した。

そこで暮らす高齢者の方は鬱病になったり、希望をなくし生気のない眼となり、諦めの、ただ待つだけの生活を送らざるを得ない。待つのは家族の面会だったり、自宅に戻れるかも知れないという妄想だったり。なかには死を待つ人もいるかも知れない。ほとんどの高齢者は言葉少なに無表情で暮らしている。

 

真の解決方法が探せないまま、電話は進んだ。しかし、最後はこの保身のみで問題を取り上げないような上司や収益のみを目的とする企業や業界には一個人の力は微力で、立ち塞がる矛盾には限界がある事をお互い認める結果となってしまう。

 

老いには救いがないと、介護の世界を知った人間は常にそこに到達する。

 

私は日々、洗濯と掃除とシーツ交換の仕事。悲しい現実をどうにかしようとするより、仕事を確実にこなしていけるようになって日々の貢献となれば嬉しい。そう思って、仕事が与えられていることに感謝して今を生きたいと思う。

 

老健で働く彼女と私は同じ気持ちであり、この現状に対し無力な我々であるとのどうしようもなく虚しい結論を共有して電話は終わった。

コロナが落ち着いたら会って話したいと約束をして電話を切った。