追悼(図書館で書いたまま掲載)
またひとり私を置いて永遠という未知の世界へ旅立ってしまった。彼女は私と同じ68歳。死という概念がまた余計わからなく遠くなってしまったようだ。
亡くなる21日前に電話で長く話した。とりとめのない会話だった。LINEを交換する事になり、いつでも繋がれる事を喜び、安堵した日だった。
コロナが終息したらまた会いたいね! とお互い言った。ワクチンの話もした。
いつも私の話の聞き役をしてくれ、何より私の一番の応援団だった。
戒名があまりに生前の彼女に似つかわしく泣けてきた。
あんなに死という観念が遠く、あっけらかんと「82までは当然生きるでしょ?」と言っていたのに。
もうあの声を聞けなく、あの優しい言葉も発してくれなくなった。また一人私にとって不可解で恐れ、また受け入れようともがいている死を体験した人となり、恐ろしく遠く、永遠の世界に旅立ってしまった人として私の心を締め付ける。
「死ぬってさー」ってあなたの声でどんなかを聞かせてくれないですか?
私はまたより一人ぼっちになってしまったよー。